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【写真】東京都教区長 永井比佐志

合 掌

 新型コロナウイルスの感染拡大に防止伴い4月7日に発令された、緊急事態宣言が今月末まで延長されることが5月4日に決定されました。
 今は、様々な活動自粛が求められ、これまでの生活が一変しました。今まで普通にできていたことが、今はできません。当たり前だったことが、実は有り難いことであったことに、改めて気付かされました。
・いつでも物が買える
・好きなときに外食ができる
・当たり前のように仕事ができる
・制限なく人が集まって、会話を楽しめる 等々
 少林寺拳法グループでも、日常の修練を始めとして、その時期が来たら実施していた、当り前であった様々な行事も中止しています。
 人には、自分に何らかの被害が予想されるような時にも、正常な日常生活の延長上の出来事として捉え、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」などと過小評価して、行動が遅れる「正常性バイアス」という特性があると言われています。残念ながら毎日のニュースでは、このような行動が多く見られています。
 誰もが感染する可能性があるのだから、自分の、そして他人の今の健康な状態を保つためにも、一人一人が意識して生活しないといけないのだと思います。
 今までの、当り前だった生活は、直ぐには戻りませんが、今をそのための準備期間、助走期間とし、私たちは、一日も早い活動再開に向けて、やりたい事ではなく、やるべき事をやり続けて行きましょう。
 そして多くの他人に感謝の思い忘れずに、「ありがとう」の思いと言葉を周囲に届けて行きましょう。

合掌再拝

金剛禅総本山少林寺東京都教区
教区長 永井比佐志