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教区長年頭挨拶

東京都教区長 中島 正樹

【写真】中島正樹教区長

 新年明けましておめでとうございます。また、年初めに大きな災害・事故が起こりました。被害に遭われた方々には、謹んでお見舞い申し上げます。

 さて、ようやく各道院の活動が通常に回復する兆しが現れ、10月には、世界大会を無事に成功させ、東京都教区の各道院では門信徒数が増加の傾向を見せております。
 一方では、昨年より紛争・事故・天災などが起きております。国際社会における紛争は長期的な様相を呈するなど、決して他人事に出来ない問題が私たちの目の前にあります。

 私たち金剛禅を修行する者は、少林寺拳法を通じて各々の人格を高め、幸福を追求するとともに、金剛禅の価値を創造し、物心両面において調和のとれた平和で豊かな社会づくりに貢献するものでなければなりません。そのために今大事なことは、人間本来の使命を自覚し、弛まず自己変革をし続けることではないでしょうか。今起きていることにどう対応していくか、この問いに対して、私たち個別最適の解を探求していくのが各道院の問われる使命です。
 私たちの居場所である「道院」を、人と向き合う、相手を見る、ものを正しく見て、さまざまな感覚を刺激する、そして何よりも同じ時間を共有することで、まず自分の視点や感情を問い直す場として、そして人間本来の使命を自覚する場として、これから大事にしていく必要があると思います。自分の身近で小さな理想境建設を目指す、私たちは、宗教とか肌の色とか国籍に関係なく、すべての人々と同じように向き合う自他共楽の精神、これが今こそ必要です。
 本年も皆様とともに、教区・道院の活動へ共に力をあわせて充実していきますようお願い申し上げて、年頭の挨拶といたします。