2020年度金剛禅総本山少林寺東京都教区行事報告
永井比佐志教区長 年頭挨拶
明けましておめでとうございます。
本日は東京別院をお借りしてこの新春法会、この後の研修会を配信させていただいています。
この場所をご提供いただいた藤井別院長に最初に感謝を申し上げたいと思います。
また、本日参加を頂いている皆様にも、お忙しい中参加いただき、ありがとうございます。
最後になりますが、実施に向けた準備ならびに本日の運営を行っていただいている事務局の先生方にも厚くお礼申上げます。皆様本当にありがとうございます。
さて今年は十干十二支で言いますと辛丑(かのと・うし)。
「辛」は痛みを伴う幕引き、「丑」は殻を破ろうとする命の息吹、そして希望。辛いことが多いだけ、大きな希望が芽生える年になることを指し示しているのだそうです。
昨年の年頭挨拶で「十干十二支で言いますと、今年は『庚子(かのえ・ね)』となります。この庚子というのはどういう年かというと、変化が多い年、大きな変化が起きる年と言われています。是非皆さまとともにより良い大きな変化を起こしたいと思っています。」と申し上げたのですが、本当に大きな変化は起きました。残念ながら今のところ良い変化とは捉えられません。いままでの普通が普通でなくなり、当り前が当り前でなくなりました。今までは直接に会うこと、集まって楽しくワイワイ過ごすことなどが出来なくなり、オンラインでのコミュニケーションが普通になりました。
それでもそれを前提として、それだからこそできる事に焦点あてて、変化を進めているものも有ります。
人間の英知で発展に向けて変化し、大きな希望の実現に向けて活動していかなければなりません。
昨年の1月15日に日本で初めてコロナウイルス陽性の結果が判明した時には、このようになるとは思いもよりませんでした。その後はご承知のように4月に緊急事態宣言が初めて発出され、そして今年に入り、今月の8日に再発出されました。残念ながら、一向に収まる気配は感じられません。
しかしそのような中でも東京都教区として、少しでも歩みを進めるべく、昨年10月の達磨祭、11月の本山公認講習会とを感染対策を充分にとりながら、皆様の協力のお陰で、行事を開催することが出来ました。この点につきましても、改めて皆様にお礼申し上げます。この歩みを止める事無く、今年も活動して参ります。引き続きご協力を頂ければと思います。是非よろしくお願いします。
新年を迎え、本山よりの教区事業方針として、次の3点が掲げられています。
- 1.
- 広報の充実
Webサイトの立ち上げ。東京都教区では道院活動の広報に力を入れたいと考えています。 - 2.
- 僧階学習の充実
教区並びに小教区研修会、公認講習会の定期的開催です。東京都では同時に皆様の僧階の昇任にも、引き続き力を入れて参ります。皆様には是非、オンライン開催にも取り組んで頂きたいと思います。 - 3.
- 若手人材の積極的活用 (将来の指導者の育成)
これは本日も参加いただいている皆様を始めとして多くの若手指導者の皆さんに、積極的な意見の発信と組織運営に携わって頂きたい考えています。
東京都教区においても、これらの推進を図って参りたいと思います。まだまだ、大変時期が続くと思いますが、健康に留意して、決して無理することなく、楽しみながら、金剛禅のそして東京都教区の発展・充実に向けて活動を続けて参ります。引き続き活動へのご協力ならびに、ご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
東京都教区
教区長 永井比佐志